守りたかった。
守れなかった。
あたしの...

大切なもの。




あたしは無知だった。
幼かった。
大丈夫だと固く信じて疑わなかった。


そして、あたしは...


死んだ。


死んで楽にはならなかった。
言い伝えられたような天国でも、地獄でもなかった。

待ち構えていたのは、
厳しい現実だった。



* * *

あたしは死んで、ソウル.ソサエティーに来た。
流魂街という所に着いた。
西流魂街1地区潤林安、というらしい。
周りの者によれば、まだ治安はいい方らしいが、これまで都会の普通の中学生として暮らしてきたあたしにとって、このギャップは耐え難いものだった。
ヒマラヤ山脈からチャレンジャー海淵までいっきに飛び込むようだった。

一応、住むところは確保できた。
安定してきたあたしの生活。いつもとなりで支えてくれた家族を思い出したりしていた。
あたしは生前の記憶があった。
そして、それが当たり前だと思った。

そう思うあたしは甘かった。