たつきちゃんもあたしに相談すえばよかったのに。

一人で抱え込んだなんて…

となりにいたのに、

たつきちゃんの力になれなかった。







「で、あれは何なの?」
結局あたし達はたつきちゃんに捕まってしまった。
乱菊さんの瞬歩なら逃げ切れたのに、人前では使えない。

「何なの?」
たつきちゃんは一層、恐怖の微笑みを見せて、歩み寄ってきた。卯ノ花さんのような気配がしなくもない。

(どうする?)

あたしと乱菊さんは顔を見合わせた。
たつきちゃんがさらに歩み寄る。そっと、そっと、獲物を狙う猛獣のように。

とたんに乱菊さんはそっぽを向いた。どうやら何も言う気はないらしい。でも、覚悟もしていそうだ。う~ん、なんとなく気配で分かる。え、あたしってもしかして超能力者?すっごい!いやいや、こういうこと考えてる場合じゃない。

「その、乱菊さん達と黒崎くんは、う~ん、なんていうか、やっぱ乱菊さんが言って。」

やっぱり死神の乱菊さんが言ったほうがいいよね。うんうん。自分で勝手に納得した。重任を押し付ける、乱菊さんに。

「ええ!此処に浮竹隊長がいれば気軽に言いそうなのに。」

ため息をついた乱菊さんにたつきちゃんが目を向けた。睨みつけているようだった。なんか面白くなって、笑いがこみ上げてきたけど、此処で笑っては台無しだと、必死に堪えた。

「はい、言います。あたし達は死神です。」
いかにも率直だった。
一瞬、空気が凍った。

「死神!!!」
「お願いだから、誰にも言わないでよ。」
「言ってくれれば、疑わなかったのに。」
すぐにたつきちゃんは納得した。物分りのいいタイプだからね、昔から。

「たつきちゃん、もう言ったんだからいいよね。お互い様だよ。」
「ああ。じゃあ、もう一回、よろしくね。乱菊さんにみんな。」
「よろしく!」

よかった。これで虫の居所が悪かった事件は終止符を打った。あたしは急に安心して、どっと出た疲れに襲われた。でも今は朝。今日も色々遊ばなきゃ、損だ。

「朝ごはん食べて念願のアクティビティをやろう!たつきちゃん、行こう!」
「うん。」
「行きましょう!」
「わーい」
「迷惑です。やちる会長。」






「それより死神って何?」
そのことは置いといて、アクティビティに突入したあたし達です!

 

 

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