「たっだいま~、隊長!」
扉がいい音をたてて開くと、中には日番谷隊長がいつもの場所、いつもの体制で書類と格闘をしていた。
乱菊さんの声を聞くと、書類から目を僅かに離し、また筆を進めた。


「どうだ?スキー旅行っていうやつは。」
「そりゃあもう、楽しかったです。途中で織姫とその友達に会って、一緒に行動したんですよ!で、その友達が、死神の存在を知ってて…」
そこで隊長の動きが一瞬固まる。

それを聞き、乱菊さんが付け加える。
「あ、でも一護の幼馴染だから多分問題はないですよ。霊圧は死神がはっきり見えるくらい高かったし。」
書き終えたのか、筆を紙面から離し、筆置きに掛けると、日番谷隊長は座りなおした。

「ほう、そりゃ面白かったな。だったら今からきっちり二日分の仕事をやってもらわないとな。あと今日の分と現世の一般人が死神の存在に気付くことについての報告書も書かないといけないな。」
口角を上げ、目がいたずらをする子供のように輝いてる隊長と比べ、その副官の表情は反比例していて、顔が少し引きつったと同時に、後ずさりをした。

「では隊長、今日は旅行で疲れているので休ませていただきます。わたしはこれで失礼します!」
それは日番谷隊長でも認識できないほどの早さだったそうだ。

「まつもと!」
一拍子ずれて、日番谷隊長の怒声が響いたとか…


そして、部屋の隅には、

「何してるんだ草鹿。」

やちるが潜んでいたとさ。


その日のやちるの日記には:
今日はりょこうからかえってきたさいしょの日で、あたしはひっつーのところにあそびに行った。らんらんはひっつーからにげちゃって、ひっつーはすごくおこってた。それでどなって、そのあとはひっつーがあたしを見つけちゃったから、おかしをもらって、つるりんとゆみちーとあそんだけど、
「仕事のじゃまだ!」
とか言って、つるりんのあたまにお絵かきができなかった。
でもりょこうはたのしかった。またゆきだるまを作りたい。今度はけんちゃんといっしょに行きたいな。

と、ぎくしゃくしてて下手な字で書かれていたそうだ。


「ひっつー!今日もおかしちょうだい!」
「隣の部屋にある。取ったらすぐに消えろ。」
「わぁい!」


「浮竹隊長!ご無事でしたか?」
「あはは。おかげさまで元気...ゲホ、ゴホ!」
「「「浮竹隊長!」」」
「うっきー、遊びにきたよ。あれ、だいじょぶ?」

 

 

前へ  戻る