「着いた!」

女性死神協会のみんなは目の前に広がる雪景色に目を丸くした。

「やっぱり北海道は違うね!」

現世に着いた瞬間、下にはすぐに寝転がりたいと思えるほどのふかふかの雪が積もっていた。周りを見れば、一面の銀世界。雪や氷がチラチラと光り、その上に雲一つない青空が広がっている、なんとも幻想的で魅力的な景色だった。

雪などそう降らない瀞霊廷にいる死神達にとって、雪が1メートル以上積もるなんて、夢のように違いない。
なので、珍しい景色にみんなは見とれていた。


死神姿では、この雪が存分楽しめないので義骸に入ることにした。

「ム、義骸はやはり息ぐるしい。」
「でもいいじゃない、砕蜂隊長。スキーのためなら。」
「わー!楽しみ!ひっつ~が出してくれたのより楽しそう!」


一行は早速スキー場に向かった。

「こちらがYスキー場です。」
ネムが機械的な声を出す。でも口ではそう言っているものの、もう着替えていることから実は相当楽しんでいるのだろう。

みんなは着替えるために更衣室に着いた。

やちるはうすいピンクのジャケットに、濃いピンクのズボン。何だかやちるのピンク色の髪に合っていて、いつもよりかわいい。

七緒は乱菊に無理やり目立つショッキングピンクのジャケットを着させた。(もちろん、七緒は反抗したが、乱菊は「京楽隊長喜ぶわ!」といつの間にか着せてしまい、カメラもセットしていた。)
地味な茶色のズボンがより一層、ピンクを派手にしたので逆効果であった。

乱菊はクリーム色の服を着たが、髪の色と服の色が見事にマッチして、いつもの存在感を引き出した。

砕蜂は鶯色の一式だった。乱菊はオレンジ色を薦めたが、
「派手すぎる。これは夜...い、いや何でもない。派手すぎるのだ。」
とすぐに適当に取った物を着た。

勇音は真っ白のウェアを着た。自分としては、長すぎる身長を目立たなくするために地味な一式を選んだつもりだが、髪の毛が紫色なので、どうしても目立つ。

清音は水色の上着に薄茶色のズボンだ。いたって普通の着こなしだったので、乱菊は色々と手を加えた。(何をしたかは秘密。そのうち明らかにします。)

ネムは最初から紺の服を着ていた。
乱菊とやちるが「地味すぎる!」といって、赤のスカーフに緑のニット帽をつけた。

そして、着替えが終わったところで、死神達は初スキーに挑戦することになった。


「あっ!乱菊さん!」
「知り合いなのか?」

背後から声がした。

「あなたは!」

 

 

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