「七緒さん、朝ですよ。」

わたしは同室の伊勢七緒、さんを起こした。

織姫、いつからこの人達と知り合ったのだろう。
あの人達、たしか上下関係が厳しく決まってたみたいに話していた。
わたしには色々な疑問があった。
そして、何より織姫が言ってくれなかったことが悲しかった。

こんなことばかり考えたらせっかくの冬休みが台無し、とわたしは考えた。
楽しもう、そして以外にもこの人達は面白い。

「おはようございます、有沢さん。って何ぼーとしているのですか。」
「い、いえいえ。おはよう。
 ...............
 わたし、織姫のとこ行ってきますね。」

今日こそ自分で確かめよう。

「今何時ですか?」

後ろから声が響いてくる。

「7時半です!」

織姫の部屋はとなり。確か、乱菊さん、だっけ、と一緒に泊まっている。織姫は乱菊さんと親しいようだ。

トントン

「織姫、わたし!入るね。」

「たつきちゃん、おはよう!」
「うん、おはよう。」
「なにしに来たの?」
「織姫と乱菊さんに聞きたいことがあるんだ。」
「へえ、何?」
「何なに?」

織姫と乱菊さんのデュエット。
それに対してわたしは厳しい顔をしている。

「単刀直入に言うと、う~ん、えっとね。
 乱菊さん達、誰?どこから来たの?」

「うっ、」

何か隠してるね。声からで分かるよ。

「ええっ、あたしたち、ただの、その、」

乱菊さんが言葉を切った。絶対になんかある。

「とっ友達だよ!」
「うん、友達。」

そこまで言われたらな…
わたしは言い返す言葉が見つからない。

えっ、ちょっと待てよ。そういえば、乱菊さんって一護のこと知ってたっけ。それに、なんか分かってたようだから、会ったの1回きりじゃない。そう考えると…
そうか!あの黒い着物の一護と関係があるかも。

「乱菊さん、一護のこと、よく知ってるよね。」
「一護とは何回も、あっ」

あちゃ~、と乱菊さんは織姫を見た。織姫の顔はガーン、と効果音が付きそうだ。
ほら、しっぽを出した。
「じゃあ、あれも知ってるよね。」

できるだけ声をやわらかくした。でもそれがもっと恐怖だったのかもしれない。二人が引いたのだ。

「なっ、何のこと?」
「大丈夫だよ、乱菊さん。わたし、もう黒い着物の一護のこと見ちゃったから。」
「ひい~!」

あれ、わたしそんなに怖い?もしかして毒を持って、「大丈夫、一瞬で終わるから」って言う人みたい?(もしそうだったらごめんなさいね)

「言うほかないみたいだね。」
「うん」

覚悟を決めたようだ。
二人が口を開いたとたん、。





グオオオン!!!!!





爆発音。

「乱菊さんっ」
「織姫、たつきをどこか安全なところにもってって。すぐに終わるから。」
「はい!」

いつの間にかみんなが集まっている。

「行こ、たつきちゃん。」
「ちょっ、ちょっと。織姫!」

わたしの意識が遠のいていく。まるで終わりのない、灰色の渦巻きに落ちていくように…
最後に聞いたのが…


ガッシャン!


「三天結盾!
 たつきちゃん!」

 

 

前へ  次へ